スマホ連携サイクルデバイスRIDE-1とSAP HANAを連携したリアルタイムスマートサイクルソリューションを発表

※本発表は、CeBITにてハノーバー現地時間2017年3月19日に発表した英語版リリースの抄訳です

2017年3月19日

スマホ連携サイクルデバイスRIDE-1とSAP HANAを連携したリアルタイムスマートサイクルソリューションを発表

 安全走行実証実験を2017年第二四半期より開始

コネクテッド・ハードウェアの企画・開発を手掛ける株式会社Cerevoは、SAP SE (NYSE: SAP)のリアルタイムインメモリーコンピューティングプラットフォーム、SAP® HANA®を活用したスマートサイクルソリューションに関する新たな取り組みを発表します。2017 年第二四半期をめどにスマートサイクルソリューションの実証実験を日本国内にて実施予定です。両社は今後、SAPのコマースクラウドソリューションを活用したIoTデータサービス提供に向けた協業を予定しています。

このソリューションはCerevoのスマートフォン連携スマートサイクルデバイス「RIDE-1」サービスの一つで、主に企業やグループでの自転車利用者にとって利便性の高い様々な自転車走行データを計測し、その膨大な量のデータをSAP HANAを介して、スマートフォンアプリで視覚化してリアルタイムに活用できます。

 

世界の自転車利用促進政策は確実に増加傾向
1999年にイギリス政府が環境改善や健康促進を目的に開始したプロジェクトの一環である自転車利用促進策「サイクルトゥワークスキーム (Cycle to Work Scheme)」は、自転車通勤を奨励する企業に対する税優遇措置として、従業員が購入する通勤用自転車や関連商品の料金の半額を補助する制度が普及しており、従業員の健康増進や生産性の向上に効果がみられると報告されています。2007年にパリにおいて自転車シェアリング施策が施行され、初年度で自転車利用者2000万人を達成したことが後押しとなり、急速に世界の主要都市にこの政策が広まりました。10年後の現在、英国を中心に、主にヨーロッパ大陸で1,000種類以上の自転車利用促進政策が実施され、新たに開始されています。

 

これら自転車利用促進の政策施行においては、事故防止のための道路環境の向上、職場での駐輪場の整備などの対策が行われており、通勤時の自転車利用に関しても、利便性が高く、迅速かつストレスの少ない通勤を可能にするとされています。日本でも昨年3月に、駐輪場の確保や自転車保険の加入義務化などの自転車の安全利用の取り組みが評価されたクックパッド社が、日本交通管理技術協会認定「全国自転車安全利用モデル企業」に選ばれるなど、徐々に普及してきています

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SAP HANA連携の新スマートサイクルソリューション  システム構成図

 

本RIDE-1追加ソリューションで実現すること

CerevoのRIDE-1は、9軸センサーや温度センサー、気圧センサー、照度センサー、およびGPSを搭載したスマートフォン連携のスマートサイクルデバイスです。これらセンサーに加えて、ANT+、Bluetooth、Wi-Fiといった通信機能を搭載しており、自転車に取り付けて走行データを記録するだけの従来型サイクルコンピューターと異なり、スマートフォンやクラウドと連携することで走行データをリアルタイムに共有・分析できるのが特徴です。

自転車走行中のルートや速度、および自転車の傾き、斜度などのデータを本体に記録でき、Bluetoothでスマートフォンと連携するので、走行データをリアルタイムにスマートフォンに表示するサイクルコンピューターとしても利用することができます。またフィットネス機器のワイヤレス接続通信規格として広く普及し、自転車用電子機器にも多く使われている「ANT+」に対応しており、より安全で、効率的、かつ健康に役立つような走行を追求するセミプロレベルの利用者だけでなく、走行スキルのレベルを問わず、個人やグループの幅広い自転車利用者が活用できます。 RIDE_SAPapp


【参考】RIDE-1の追加ソリューションで提供するデータ:

1.より楽しい自転車利用

  • 自転車走行のパフォーマンスモニター
  • 走行距離
  • リアルタイム走行ランキング
  • バーチャルレース

2.より安全な自転車走行

  • リアルタイム位置トラッキングReal-time location tracking
  • リアルタイム事故アラートReal-time incident alert
  • リアルタイムスピード違反アラートReal-time over speed alert

3.健康増進、環境保全に貢献

  • カロリー消費メーター
  • CO2排出量メーター

Cerevoは、世界中で増加傾向にある通勤時に自転車を利用する従業員の走行中の安全確保、健康増進、かつ企業のCO2排出量削減に貢献できる施策として、企業やグループでの利用者を主なターゲットとして本RIDE-1ソリューションを提案する予定で、2017年第二四半期中に国内において新サービスの実証実験を予定しています。

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SAP HANA連携の新スマートサイクルソリューションのパイロットアプリケーション

SAP HANAと連携するメリット

今回Cerevoは、SAP HANAのIoTソリューションをRIDE-1に連携させることにより、高速データネットワークに適正な価格でアクセスでき、アプリケーションのカバー範囲と利便性が大幅に広がります。さらに、SAP HANAのデータストレージ、処理、分析、リモートデバイス管理の高度な機能を利用し、RIDE-1サービスを向上させることができます。また、クラウドの俊敏性を自社独自のデータ管理環境で活かし、安定した処理が行えます。
IoTデータ管理テクノロジーにより、接続が中断されても、適切なデータが適切なタイミングで確実に収集されます。何千というデバイスから生成される膨大なデータの処理は、インメモリーシステムが行います。

Cerevoは、CeBITでの自社ブースにおいて、本RIDE-1ソリューションのデモンストレーションを実施します。

Cerevo ブース: ホール4 A38ジャパンパビリオン
展示会場フロアマップ
会期: 2017年3月20日(月曜)~24日(金曜)5日間 9時00分~18時00分
会場:ドイツ、ハノーバー、「ハノーバー国際見本市会場 (messegelände)」
CeBIT詳細: http://www.cebit.de/en/exhibition/facts-figures/

 

Report “Impact of the cycle to work scheme”Cycle To Work scheme will continue, government’s Autumn Statement confirms  Nine reasons why commuting by bike is surprisingly brilliant (Cycling Weekly, 2017年1月9日), On your bike: the best and the worst of city cycle schemes

自転車利用の「モデル企業」に認定、クックパッドの自転車通勤制度とは?

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https://www.sap.com/japan/product/technology-platform/hana.html

 

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