CEREVO CAMとワイドコンバージョンレンズの組み合わせで手元撮影とワイド撮影を楽しむ

 

CEREVO CAMはパンフォーカスレンズのため、食事などを撮影するといった、手元撮影には強くありません。約2m以遠のものはピントが合って見えますが、50cm~1m程度の距離のものを撮影するとピントが合わず、ぼんやりとした絵になってしまいます。

そこで登場するのがワイドコンバージョンレンズです。ワイドコンバージョンレンズは本来広い範囲を写し込むことを目的に装着するもので、最短撮影距離を縮めることが主目的ではありません。ただ、副次的効果として最短撮影距離を短くすることができるため、ボケずに手元の撮影をすることができるようになります。

具体的には、下記で紹介しているトダ精光社K-701タイプのワイドコンバージョンレンズ、こちらをCEREVO CAMと組み合わせると、1m弱程度の撮影距離からピントが合うようになります。

具体的な作例を見て行きましょう。左右で同様の画角ですが、左側写真は約1mのところから撮影、右側写真は約50-70cmのところから撮影しています。にもかかわらず、右側写真の中央部付近の文字がぼやけず読み取れるのがわかるはずです。

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ノーマル

ワイコン装着

K-701のようなワイドコンバージョンレンズを装着すると、虫眼鏡で見たような形に画像が湾曲してしまう点と、画像周辺部の解像感が落ちる(像が流れる、と言います)現象が発生しますが、これらの現象をうまく使って写真を撮ることで、面白い写真を撮影することができますのでチャレンジしてみてください。

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簡単な作例を幾つかご用意しました。まずは像が流れる現象をうまく利用して、今にも動き出しそうな演出をするというパターンです。クルマやバイクといった乗り物などを写真中央部に入れて撮影すると、こういった演出ができます。

 

続いて、パース感を強調する使い方として、奥行きを強く意識させる構図です。どちらの写真も同じ場所から撮影していますが、左の写真と比べて右側は並木に奥行を強く感じることができます。撮影サンプルはあまり良い場所ではありませんが、駅のホームやトンネル、ショッピングアーケードなど奥行を強調したい場所で是非試してみてください。尚、地面すれすれの場所から撮るとより強く奥行き感を出すことができます。屋根があると尚よいでしょう。

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ノーマル

ワイコン装着

もちろん、ワイドコンバージョンレンズ本来の使い勝手として、後ろに下がれないシチュエーションで幅広く写せるという点も見逃せません。この作例(右側,ワイコンあり)では神田明神の石獅子を下から煽るように撮ることで、雄々しさを強調しています。 ※どちらの写真も同じ場所から撮影しています

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ノーマル

ワイコン装着

以上、簡単ではありますがワイドコンバージョンレンズとCEREVO CAMの組み合わせでどんなメリットがあるかをご説明いたしました。是非、CEREVO CAMとあわせてワイドコンバージョンレンズも購入いただき、撮影を楽しんでください。

CEREVOオフィシャルサイト