Cerevoのライブ配信機器「LiveShell W」をご活用いただいている事例を「利用現場の声」にて掲載しました。オンライン・オフラインのハイブリッドで開催されるイベントにて特にご活用いただいている内容となります。
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声優・野島健児さんに自動変形型ドミネーターで遊んでいただきました。
2016年4月中旬、声優の野島健児さんがCerevoオフィスがあるDMM.make AKIBAに遊びにきてくださいました。
そこで3月に発売したCerevoの自動変形型「ドミネーター」で遊んでいただいた様子をお届けします。
加々見:CerevoでドミネーターのPM(プロダクトマネージャー)をしています、加々見です。
谷口:ドミネーター開発チームの谷口です。本日はお越しいただいてありがとうございます!
野島:野島健児です、よろしくお願いします。
加々見:さっそくなんですが、私たちが開発したドミネーターがこちらです。スペシャルエディションになります。
野島:おお〜〜!!スペシャルエディションというと……?
加々見:ドミネーターには通常版とスペシャルエディションがあり、違いはグリップの部分の素材です。
公安マークがアルミと人工ルビーでできていて、さらにローズウッドという本物の木を利用していて、オイル磨きで仕上げています。
野島:オイル磨きだからカレーパン食べた手で触っても大丈夫、と。
加々見:そうですね(笑)よかったら持ってみてください。
野島:けっこうずっしり感がありますね。前に触らせてもらったときよりも重いのかな?
加々見:前回はプロトタイプ版を展示した、2015年7月の「PSYCHO-PASS サイコパス 2」朗読劇で宜野座伸元役で出演していらっしゃったときでしたよね。
野島:なので今回、製品版をさわるのを楽しみにしていました!
加々見:ありがとうございます!そしたらグリップのところをしっかりにぎってもらっていいですか?
野島:こうですか……?あ、光った!
加々見:このグリップ部分にタッチセンサーをいれているので、しっかりにぎってもらうことで電気がつくようになっているんです。
野島:タッチセンサー!すごいですね。あ、起動音声が「宜野座伸元」になってる!
加々見:こっそり変えておきました。いまは監視官verの宜野座さんにしています。
野島:監視官と執行官と両方設定できるんですか?
加々見:はい。スマートフォンのアプリと連携させることで、設定可能です。
野島:アプリがないと遊べないんですか?
加々見:いえ、本体だけでも遊べるようになってますよ。そしたらその状態でトリガーを少しだけひいてみてください。このモードはトリガーを引くだけでパラライザーとエリミネーターを繰り返す、「Transform Mode」です。
野島:(エリミネーターに変形中)なんか、すごい。中も光ってますね!
加々見:LEDが200個くらいはいっています。光り方にこだわってるのでかなり無理していれました。
野島:前みたときはこんなんじゃなかったですよ。
加々見:そうですね、前のプロトタイプ版ではだいぶ簡略化していたんですが今回の製品は細かいディティールも原作に忠実につくっています。
野島:前回は指をはさまないように気をつけてましたよね。
加々見:製品版では指はさみ検知機能をつけているんです。指をはさみそうになると、変形せずに元に戻ります。
野島:本当ですか!?
加々見:やってみますか?
野島:大丈夫ですか……?
加々見:エリミネーターにした状態で隙間に僕の指をいれるのでトリガーひいてみてください。
野島:(変形中)おお、戻りましたね。
加々見:Cerevoは家電メーカーなので、家電としての安全基準みたいなものは一通りチェックしています。
野島:これでケガなく安全に執行できますね!
加々見:そうですね(笑)では、せっかくなのでアプリで色々設定してみましょう。このアプリは作中に出てくるパソコンの画面などをイメージしたデザインになっています。
野島:なるほど。
加々見:先ほどの起動時のキャラクター設定は、Wi-Fiでつながったスマートフォンアプリの「Character」から変更できます。よかったら執行官の宜野座さんに設定してみてください。
野島:これかな。いま執行官っていいましたね!
加々見:どちらのバージョンも日髙のり子さんに言っていただきました。
野島:日髙さん、お手数おかけしました。
加々見:一期、二期の一係のメンバーは全員はいっているんですよ。
野島:これだけでもだいぶ楽しいですね。
加々見:このドミネーターには肝となる遊び方がもう1つあるんです。ドミネーターの先端に小型カメラがついていて、それで犯罪係数の測定ができます。
野島:カメラがついているんですか!?
加々見:スマートフォンなどについているような小さいものです。ドミネーターを向けた先にいる人の顔を認識して犯罪係数を測定します。
「Execution Mode」でアプリにカメラの絵が表示されます。
野島:おおおお。これで測れるんですか?
加々見:人の顔を認識すると計測されるので……まずは僕が野島さんを試しに測ってみましょうか。
野島:以前ほかのイベントで測ったときは0だったんですよ(笑)今回はどうかな。
ドミネーター:(計測中)犯罪係数257、執行対象です。
加々見:高いですね!
谷口:一期の終わり頃の宜野座さんと同じくらいですかね。
野島:えぐいかんじだ。
加々見:エリミネーターにはならなかったですが、このまま執行させてもらいますね。
野島:はい、執行してください。
加々見:トリガーを最後までひいて執行すると……
ドミネーター:(バーン)
加々見:連携したスマートフォンにいまの犯罪係数を測った写真が保存されるんですよ。
野島:わるい顔が撮れるわけですね。
加々見:よかったら僕に向けて測ってみてください。
ドミネーター:犯罪係数170、執行対象です。
加々見:ここででてきている犯罪係数はランダムではなくて、顔認識をしたうえである一定のアルゴリズムを元に計測しているものなんです。なので1日のうちではそんなに変化しないんですよ。
野島:しわの数とか……?
加々見:どこで測っているかは秘密です。
野島:顔じゃないとだめなんですか?
加々見:顔じゃないところに向けてみてください。
野島:例えば手とか……
ドミネーター:執行対象ではありません。トリガーをロックします。
加々見:このように、顔を認識できないと犯罪係数は測れないようになっています。
野島:なるほど。カメラいいですね。
加々見:そんなiPadにむけて使う人はじめてみました!きれいですね。
野島:飲み会に持って行くと人気者になれそうだ。他にはなんのモードがあるんですか?
ドミネーター:(カチャ)
野島:あれ?これなんの音ですか?
谷口:よく気づいてくださいました!
加々見:アニメのなかではよく、銃をかまえたときに効果音がなるんですが現実の銃ではそういった音はあまりなりません。それをあえて作品に忠実に音も再現してみたんです。
野島:気づいちゃうんですよねぇ、そういうの。
加々見:ドミネーターには加速度センサとジャイロセンサが搭載されていて、そのセンサの値をみてドミネーターがいまどんな状態にあるかをみて音を出しています。
野島:グリップのタッチセンサやカメラなど、色々なものが入っているんですね。
加々見:変形部分は2つのモーターを使って3段階の変形を表現しています。
野島:この変形するところをじっくり見たいですね〜。
加々見:実はそんな人のために、変形スピードを変える設定もあります。
野島:心持ちゆっくりになった!前にみたものとはやっぱり全然違いますね。
加々見:アプリでWi-Fiの接続感度と電池の減り具合が確認できるようになっています。
野島:あれ、もう電池が半分くらいになってますね。
加々見:実は光り方にこだわりすぎてLEDをのせすぎたので、LEDを光らせるのに電池の消耗がすごくいんです。なので、電池の持ちをよくしたい方向けにLEDの発光量もアプリで調整できるようになっています。
野島:本当だ、光が弱めになった!省エネモードだ。電池は充電できるんですか?
加々見:グリップの部分の下から電池の交換ができるようになっています。
野島:いいですね〜。あちこち持って行きたいな。
加々見:音声は本体からだけでなく、連携するスマートフォンからも出せるので音響設備のあるとこで使ってもらうこともできますよ。
野島:これ音声ならすたびに日髙さんにギャラが発生したり……?
加々見:そんなことはありません(笑)「Sound Test」というモードでは、日髙さんにしゃべっていただいた台詞が楽しめるようになっています。
谷口:アニメに出てきた台詞はもちろん、メディアミックスのみで登場したような台詞もここでは聞くことができるんですよ。
加々見:本体では流れない音声も入っています。
野島:こんなにたくさん収録したんですね。
ドミネーター:Cerevo
加々見:これはオマケで録らせていただきました。
野島:これ、光った状態で写真撮りたいんですけど……
加々見:そういう人のために最近「Display Mode」を公開しました!アプリでパラライザーかエリミネーターか選ぶと、手を離しても光りっぱなしになります。
野島:これはいいですね!
加々見:お部屋とかに展示してもらうのにも使えます。別売りのディスプレイスタンドがあると、飾っておきやすいんですよ。
野島:どこに飾ろうかなぁ。
加々見:展示台においたままで自動で変形する機能もついているんですよ。
野島:えええええ〜!
加々見:いいリアクションありがとうございます。アプリで時間設定をするとその時間感覚で自動で変形します。
野島:手で持ったままできるかな。
加々見:自動変形に設定しているときに本体がななめになると止まる仕様になっています。なので手で持ちながらだとちょっと大変かもですね。
野島:エリミネーターのままで倒れたら危ないですもんね。
加々見:最大24時間で時間感覚設定できるので、目覚まし代わりにでも……。
野島:変形するの見たら出勤!みたいなかんじですね。
加々見:アニメのなかで出てきたドミネーターを、できる限り忠実に再現してみましたが、いかがですか?
野島:ドミネーターってあるんだ!ってかんじですね。本当にそのまんまです。
加々見:このドミネーターはアニメのなかにでてくる3Dデータを元につくられているんです。I.G Productionさんからデータをいただいてそのままの見た目やサイズ感で開発しました。
野島:実際にもってみると、作中にでてくる彼らはみんな手が大きいんだなってことがわかりますね。だいぶ握力ありますね。
加々見:アニメを見直すと、持ち方にだいぶ注目して見てしまうようになりますね。
野島:やっぱり開発には変形の実装が一番時間がかかったんですか?
加々見:3Dデータをいただいたんですが、それはあくまで見た目だけなのでそれをどうやって変形できるような仕組みにするか、という点はとても苦労しました。変形に合うモーターがなかなか見つからなかったんですが、カスタムモーターをつくってくれた日本電産さんのおかげで、なんとか実装できました。
野島:実際にこれが発売されるまで、どれくらいの期間がかかったんですか?
加々見:2015年3月頃からプロジェクト自体はスタートしています。7月の段階で一度プロトタイプ版で発表して、2016年2月にやっと製品版を発表したという流れなので、ざっくり1年くらいでしょうか。
野島:1年ってはやいようなイメージですけど、よくできましたね。
加々見:Cerevoは家電製品をつくるベンチャー企業なんですが、なるべく短い期間で新しいモノをどんどん世の中に出して行くという方針で開発しているんです。
野島:例えばさっきの持ち上げたときにカチャっと効果音がなる、なんてなかなか思いつかないとおもうんですが、それぞれの機能はどういう風におもいついたんですか?
加々見:開発チームのみんなでアニメをずっと見ていました。見ているなかで気づいたことをどんどんピックアップしていって、それを具体的にどうすれば実装できるかということを話し合っていました。
またもともとサイコパスが好きな人も多かったのも、1つポイントかもしれません。
野島:愛を感じますね。グリップの細かい加工もすごいですよね。
加々見:コンピューターで制御されたCMC加工機をつかって、ドリルで細かく削っていっています。
野島:職人さんが1つずつつくっているわけではないんですね。
加々見:最新のテクノロジーをつかってつくっているです。
野島:特に最新の部分とかあるんですか?
加々見:ドミネーターのなかにはスマートフォンとほとんど同じようなパーツが搭載されています。ここまでのものを玩具と呼ばれるものに搭載されているのはこのドミネーターだけなんじゃないかなと。
先ほど犯罪係数をはかったのも、アプリの機能ではなくドミネーター本体の機能で、アプリと連携しなくても犯罪係数が計測できるようになっているんです。
野島:そうなんですか!?すごい。小さい頃、こういう複雑なものを分解よくしていたんですよ。これこういう仕組みで動くんだっていうのが知りたくて。でも絶対元に戻せなかったんですけど(笑)
加々見:ドミネーターは分解していただいてもいいんですけど、分解すると保証対象外になります(笑)
谷口:そういったガジェットとかよく買われたりするんですか?
野島:最近はなかなかないですね。それに関わったお仕事でここまでのガジェットがでる、というのはなかったですね。ここまで精巧なものができるなんて……分解したくなります。
谷口:分解用が必要かもしれませんね(笑)
野島:もうあり得ないってことがない世の中なんですね。どうすればできるかっていうのを考えて行く時代なんですね。あとは執行できるようになったらいいですね。
谷口:それはシビュラ次第になりそうですね。ドミネーターを使ってやってみたいことありますか?
野島:やっぱり何丁か友達と持って打ち合って、ごっこやりたいですね。
谷口:今日もスーツ着てきてくださってますものね!
野島:今日は絶対スーツじゃないとって。朝早かったけどがんばりました。
谷口:ありがとうございます!
野島:今後このカメラを使ってできることが増えていくと楽しそうですね。
加々見:アプリや本体のアップデートは今後もしていくので検討していきたいなとおもっています。
野島:ごっこやりたいので、アプリ上にでもいいので架空の倒せる相手みたいなゲーム性のあるものがあればうれしいですね。
加々見:いまごっこ遊びできるようなものを考えているので、参考にさせていただきますね。
野島:物語の世界に本当に入り込めるような遊び方ができるようになるといいですね!
日経産業新聞の連載「VB経営AtoZ」代表岩佐による第5回を掲載しました
日経産業新聞の連載コーナー「VB経営AtoZ」で弊社代表取締役の岩佐による寄稿第5回を、日経産業新聞の許諾をいただき転載いたします。本連載は5週おきに掲載され、次回の紙面掲載は6月2日の予定です。
連載バックナンバーはこちらからご覧ください。
「なぜ家電のグローバル・ニッチ戦略が成立するようになったのか」。今回はソフトウェア(以下、組み込みソフト)の観点から切り込んでまいりましょう。
組み込みソフトとは、コンピューターが入って複雑化したデジタル家電を動かすための制御用プログラムのこと。昔ながらの白熱電球は電気を通せば点灯し、電気を止めれば消える、というようにハードウェアだけで完結していますが、昨今流行りのスマートフォン(スマホ)から色や明るさを変えられるスマート電球ではこうはいきません。
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電気のオン・オフだけでなく、スマホからこういう命令が来ていれば色を赤色に変える、こういう命令ならば明るさを30%に下げるといった動作も必要です。
カメラも同様で、昔は電気すら使わなかったものが、いまやデジタルカメラを1モデル開発するのに、カメラで使う部品も含めると何百人もの組み込みソフトエンジニアが1年以上、掛かりっきりになるような複雑な製品となりました。スマホと連動するとなるとこの工数はさらに増えることになります。
こうした複雑化する組み込みソフトの世界で、ハードウェア・スタートアップの救いの手となったのがオープンソース・ソフトウェア(以下OSS)の勃興です。OSSはその多くが無料でソースコードを公開しており、ライセンスによるものの改変や自社製品への組み込みを毎回の許可無く行ってもよいソフトウェアです。
小学生が作った3行だけのOSSもあれば、世界中でソフトウェア開発者のリソースを投入して作られたLinuxやNginxのようなOSSまでさまざまです。もともとPCの上で動作するものが主流でしたが、2000年以降は組み込みソフトとして動作するOSSが増えてきました。
ライセンスによって異なるという前提ではありますが、ここでOSSの基本原則をご説明しましょう。組み込みソフトでよく使われるLinuxカーネルは、「GNU GPLv2」というライセンスが採用されています。このライセンスは「GNU GPLv2で公開されているOSSを改変したら、改変後の産物(ソフトウェア)もGNU GPLv2ライセンスのOSSとして公開しなさい」と規定するものです。
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Linuxは世界で最も普及している組み込みソフトウェアのOS、つまりパソコンにおけるウィンドウズのようなものだと思ってください。いち部品メーカーがLinuxのようなOSをいちから開発し普及させることはほぼ不可能ですから、多くの場合Linuxを改変して自社の部品上で動作するようにします。そして前述のGNU GPLv2ライセンスに従ってこのメーカーが改変したソフトウェアもOSSとして公開され、結果として非常に多くのOSSが世の中に公開されることになります。
LinuxというOSを例にあげましたが、画像処理や映像処理、音声処理、通信処理、どんな分野においてもOSSが存在しない分野などないほど、さまざまな組み込みOSSが公開されていて、実際に製品に組み込まれて使われています。
Linuxをはじめとしたオープンソースの完成度が上がったことで、部品メーカーは自分たちでソフトを作るのをやめたのです。ソフトウェアにおいても組み込みOSSをベースに改変したり組み合わせたりすることで、組み込みソフト開発工数を大幅に削減できるようになったのです。
出典: 日経産業新聞 2016年4月28日掲載
日経産業新聞の連載「VB経営AtoZ」代表岩佐による第3回を掲載しました
日経産業新聞の連載コーナー「VB経営AtoZ」で弊社代表取締役の岩佐による寄稿第3回を、日経産業新聞の許諾をいただき転載いたします。本連載は5週おきに掲載され、次回の紙面掲載は3月24日の予定です。
連載バックナンバーはこちらからご覧ください。
1カ国で100台しか売れなくても、100カ国で100台ずつ売れば1万台のビジネスになる、という弊社のグローバル・ニッチ戦略。家電が従来よりも「簡単に」「社外の工場で」「小ロットで」作れるようになったことで、開発費を抑えられるようになったことが背景です。
前回は家電のデジタル化によって家電用の汎用部品が生まれ、汎用部品を組み合わせることで、少ない工数でユニークな家電製品を設計することができるようになったという内容でした。今回は「社外の工場」について紹介してまいりましょう。
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前回お話しした家電のデジタル化による汎用部品の普及。これがEMSと呼ばれる、家電製品の製造を引き受ける汎用工場会社(自社工場ではないという意味で)の起爆剤となりました。
デジタル家電時代がくるまでは工場は基本、自社で持ち、部品の製造ノウハウ、組み付けのノウハウを「秘伝のタレ」として囲い込んでいた家電メーカー。しかし、汎用部品を組み合わせてしまえば製造できるようになってしまってからは、機動的な工員数・設備数の調整が難しい自社工場を廃して外部の工場へと製造を移管するケースが増えてきました。
最初のきっかけになったのは、デジタル家電のはしりともいえるデスクトップPCです。筐体から基板、電源装置、すべてのコネクタ類までが汎用品だったPCは汎用工場での製造に向いていました。2000年を過ぎてノートPC時代になったとはいえ、洗濯機や冷蔵庫といった白物家電と比べれば汎用部品のかたまりであったことは言わずもがなです。
ここのところシャープ買収の報道で名前をよく聞く世界最大のEMSである鴻海(ホンハイ)精密工業も、PC用の汎用部品であるコネクターの会社として有名になり、そこからPC組み立て工場として大きく成長しました。
デジタル化して汎用部品の集合体となった家電は、自社工場ではなく社外の汎用工場(EMS)で製造することが主流となりました。EMSのトップを走る鴻海の時価総額はソニーの1.5倍となりました。
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鴻海の時価総額を見ればわかるように「EMSは儲かる」とわかったため、シンガポール、台湾、香港の資本のEMS(工場はほぼ全て中国)が雨後の竹の子のように勃興しました。その結果、面白いことに家電メーカーの数が増えるよりEMSのほうが急激に増えてしまい、世界中で客である家電メーカーを奪い合うようになってしまったのです。
そしてどうなったか。EMSが提示する最小発注数量をMOQ(ミニマム・オーダー・クオンティティー)といいますが、これがここ10年で大きく下がりました。たった1000台でも、たった500台でも、仕事をくれるならありがたい、という立場のEMSが増えてくれたのです。これEMSを使う側の家電メーカーにとって好都合です。より少ない資本で家電メーカーになれる、ということを意味するからです。
世の中には「いまどき家電はEMSに頼めば誰でも簡単に作れる」と言う人がいます。しかし、これは間違いで、EMS丸投げでいい製品はできませんし、EMSを使いこなせるスキルがなければ、そう簡単にはできません。しかし、こうは言えます。「昔と違って、EMSを使えば自社工場を持たずに小資本で家電を作れるようになった」と。
出典: 日経産業新聞 2016年2月18日掲載
日経産業新聞の連載「VB経営AtoZ」代表岩佐による第2回を掲載しました
日経産業新聞の連載コーナー「VB経営AtoZ」で弊社代表取締役の岩佐による寄稿第2回を、日経産業新聞の許諾をいただき転載いたします。本連載は5週おきに掲載され、次回の紙面掲載は2月18日の予定です。
連載バックナンバーはこちらからご覧ください。
前回は、1カ国で100台しか売れなくても、100カ国で売れば1万台のビジネスになる、という弊社のグローバル・ニッチ戦略についてさわりのところをお話ししました。
話の大筋はこうです。家電が従来よりも「簡単に」「社外の工場で」「小ロットで」作れるようになったことで、開発費を抑えられるようになった。また、世界各国に「簡単に」「すばやく」製品情報を伝えて、販売チャネルを構築できるようになった。これにより各製品ごとの1カ国あたりでの損益分岐点となる販売台数が少なくなった、という話です。
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今回は「簡単に作れるようになった」背景である家電のデジタル化について、電子部品の観点から深掘りしてまいりましょう。
2000年を境に、デジタル家電という用語がさまざまなメディアで使われるようになりました。デジタル家電という言葉の本質は、家電内部での信号処理がデジタル化されたことを指すのですが、従来アナログが中心であった信号処理がデジタル化されたことで家電業界全体に起きたことは何だったのでしょうか。
まず誰にでもわかる例から。アナログ時代はカセットテープの品質が音質を分けましたが、デジタル時代は高品質なSDメモリカードでも低品質なSDメモリカードでも保存されたデジタルデータの品質に影響がなくなってしまいました。お使いのデジタルカメラのSDカードを安物に交換しても、撮影したデータそのものは高級なSDメモリーカードを使ったものと変わりがありません。
デジタル処理は容易に国際標準化でき、国際標準化された信号処理が生まれると、その信号処理のための汎用電子部品を作る部品メーカーが世界中で勃興しました。そして機器の中で部品から部品へと伝わる信号のほとんどが共通規格化されました。その結果、世界中の部品メーカーが販売しているデジタル家電向け部品が「汎用品」となり、皆さんが日々手にしている家電製品の多くは汎用部品の組み合わせによって設計可能となってしまったのです。
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今みなさんがお使いの携帯電話のほとんどはメインプロセッサ(SPU)とカメラをMIPI―CSI規格で接続されていて、同じくディスプレーやタッチパネルはMIPI―DSI規格で接続されています。
デジタル家電になる前は、カメラを接続して画像を撮影したいと思ったら、まずは「映像を撮影するための素子を作る」ところから手がけるか、あるいは「素子から出力される、そのままでは映像として扱えない複雑なアナログデータを処理するための仕組みを考える」ところからのスタートでした。
今はMIPI―CSIバスを備えたARMコア・メインプロセッサと、MIPI―CSIバス接続のカメラモジュールを手に入れれば、事が終わってしまうのです。どちらもインターネットの通販サイトで個人であっても手に入れることができる時代になりました。
デジタル家電化されたことで、デジタル家電内の信号処理が規格化され、それら規格に対応した部品を作る部品メーカーが多数勃興した。結果デジタル部品の組み合わせによって簡単に家電製品を作ることができるようになり、電気回路設計部ならびに組み込みソフトウェア部における工数が激減した、というのが最初のきっかけです。 次回はEMSとオープンソースについて取り上げます。
出典: 日経産業新聞 2016年1月7日掲載
日経産業新聞で代表岩佐の連載を開始しました
日経産業新聞の連載コーナー「VB経営AtoZ」で、11月12日号より弊社代表取締役の岩佐琢磨による連載が始まりました。 日経産業新聞の許諾をいただき、岩佐の寄稿を転載いたします。本連載は5週おきに掲載され、次回の掲載は12月17日の予定です。
連載バックナンバーはこちらからご覧ください。
グローバル・ニッチ戦略 「儲からない世界」勝負せず 今回から連載をさせていただきますCerevo代表の岩佐です。大手メーカーに勤めていましたが、世にまだない製品をつくりたいと思って2008年に創業しました。Cerevoと聞いてどんな会社なのだろうと弊社のwebサイトを見ていただいても、恐らくごく一部の方にしか理解できないような先鋭的な(世の中にない)、すべてのモノがネットにつながる「IoT」機器が並んでいると思います。まずここからお話してまいりましょう。
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弊社ではこの戦略を「グローバル・ニッチ戦略」と呼んでいます。わかりやすくいうと「世界にあまねく通用する商品だがニッチであり、いままでにないカテゴリーの商品に特化した戦略」というところでしょうか。 例えば弊社がまもなく発売する「XON SNOW-1(エックスオン・スノウ・ワン)」という、世界で初めての製品であろうIoTスノーボード用品「SNOW-1」は、スノーボードのバインディングです。スキーをなさる方はスキーの取付金具をイメージしてください。 40年間一切誰も電気を通したことがなかったバインディングというデバイスに、荷重センサーや曲げセンサーなどのセンサーを詰め込みます。専用のスマートフォン(スマホ)アプリと組み合わせて操作することで、スノーボードに乗っているスノーボーダーの体の動きやスノーボードの動きをデータとして取得し、スマートフォンアプリで可視化することでもっとスノーボードの上達が早くなったり、そのデータをインターネット上で共有して楽しめるという製品です。 スノーボードはメジャーですが、スノーボード用品は大変にニッチなマーケットであることも疑いようがありません。ではなぜ我々はそういったアプローチをするのか?
スタートアップ企業の鉄則として「大きなマーケットを狙え」というものがありますが弊社はそうしません。
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ハードウェア業界において、誰がみてもすぐにわかる大きなマーケットというのはスタートアップでは戦いようのないビッグプレイヤーの縄張りです。そしてそのビッグマーケットは多数の大企業による仁義なきコストダウン競争、湯水のようなプロモーション費投下競争の結果、大企業であっても撤退を余儀なくされるほどの「儲からない」世界が待っています。 ニッチなマーケットである限り、このようなことは起こりえません。もちろんニッチなマーケットでは数量をたくさん売ることができませんから、数を売ることができない、結果開発費すら回収できない……、というケースも考えられます。 しかし、ここが2010年代のものづくり、もの売りが面白いところです。 1カ国で100台しか売れなくても、100カ国で売れば1万台売れる。これは常日頃から言っているのですが、弊社が初めて製品を海外で販売した12年からわずか3年足らずで世界40の国と地域で販売をできているというのです。1カ国で250台売れるなら、40カで売れば同じく1万台なのです。 ただ、あくまでこれでは机上の空論、皮算用です。1億円の利益といっても開発費はどうなるんだ、ハードウェアをゼロから設計していたらすごいコストがかかるのだろうとか、40カ国で売るには相当なプロモーション予算が必要なはずだ、といったご意見が出てくるかと思います。このあたりのカラクリは、順に説明していければと思っています。
出典: 日経産業新聞 2015年11月12日掲載
NHKの生中継にCerevoの「LiveWedge」をご活用いただきました
NHKで毎週月曜から金曜日の16時50分から放送されている「ニュース シブ5時」の生中継に、Cerevoのビデオスイッチャー「LiveWedge」をご利用いただきました。
シブ5時の10月7日、10月8日放送回は、Cerevoも入居するハードウェア・スタートアップ向け施設「DMM.make AKIBA」から2日連続で生中継を実施。通常、スタジオを離れての生中継は中継車を用意する大がかりなものか、1台のカメラ映像を通信回線経由で放送局へ送る機動力を重視した構成のどちらかとなるとのことですが、今回はLiveWedgeのスイッチング機能を利用することで、シンプルな機材構成かつスタジオと離れたロケ地からカメラ2台の映像を切り替えての生中継を実現しました。 取材の現場では、2台のカメラが縦横無尽に動き回ります。 2つのカメラ映像は、カメラから離れたところにあるLiveWedgeからスイッチング。実際の映像はモニターを、カメラの切り替えはタブレットに表示されたプレビュー映像を見ながら、LiveWedgeの本体ボタンで瞬時に切り換えます。 カメラの動きは携帯電話を使い、ヘッドセットを装着したカメラマンへリアルタイムに指示。DMM.make AKIBAの一区画がまるでテレビ局のスタジオのようになった瞬間です。 放送を担当したスタッフの方からは、とても手軽にカメラの映像が切り換えられること、小型で持ち運びやすいため今までになかった生中継ができるとの評価をいただきました。 LiveWedgeはスイッチャー機能に加えてライブ配信機能や録画機能も搭載しており、複数のカメラを切り替えながらインターネット上でライブ番組を配信することも可能です。ご興味をお持ちいただいた方は下記の製品サイトをご覧下さい。LiveWedge – Cerevo http://livewedge.cerevo.com/ja/
企画から試作まで3ヶ月。Cerevoエンジニアが実践するIoTのスピード開発フローとは
2015年9月4日にホテル日航東京で開催された「ANSYS Convergence」にて、弊社エンジニアの齋藤崇光が「SpaceClaimによる構想設計から展示用試作・解析までの開発フロー」と題して講演を行ないました。
当日は多くの来場者にご参加いただきましたが、日程や場所などの都合でご参加が難しかった方に向けて、講演内容をダイジェストでご紹介いたします。
■企画から開発、解析、ホットモック完成まで3ヶ月
CerevoはIoTに含まれるコネクテッドハードウェア(ネット接続型家電)の企画・開発を自社で手掛けるハードウェアメーカーベンチャーです。「ネットワーク×家電(ハードウェア)」を理念として、パソコンいらずのライブ配信機器「LiveShell PRO」やライブ配信機能搭載スイッチャー「LiveWedge」などを提供しています。
それらのプロダクトは企画がかたまってから発表会で展示するホットモックの完成までおよそ3ヶ月と、これまでのハードウェア製品の開発期間に比べるととても短いものになります。
どうしてこのような短期間で開発を進められるのかといえば、プロダクトに関わるエンジニアが各開発分野担当ごとに1人、多くても2人と、とても少数精鋭で進めていること、そして製品に必要なパーツをすべて自社で海外の取り扱い事業者と交渉し調達していることの大きく2点が、スピード感のある開発に繋がっています。
今年始めに開催された2015 International CESで発表したスポーツブランド・XONのスノーボードバインディング「SNOW-1」や、先日ドイツで開催されたIFA 2015で発表の「REC-1」「BONE-1」も同様のフローで開発を行いました。
■SpaceClaimのダイレクト・モデリングによる効率化
ホットモック製作までには解析や試験を行いますが、ここは設計したエンジニア自身が特に負荷のかかる部分に絞り行います。DMM.make AKIBA施設内にもいくつかの試験器具がそろえられています。
開発製品に応じて複数のCADソフトを用いていますが、スノーボードバインディング「SNOW-1」の開発にあたり、SpaceClaimを利用して設計を行いました。その解析の結果、やはり最初につくった試作には構造に問題がありました。
この構造の問題とはいくつも出てくるもので、その内の1つはこの製品の量産を行うことが想定される海外の工場でのことでした。
製品の販売に向け工場で実際にどのように製品を量産していくか、どの程度の金額で発注するかというのも現地に担当エンジニアがおもむき行っていますが、その工場に交渉にいった際に「この設計では一部のパーツが足りていないので作ることができない」という指摘が入りました。
しかし、これを一度日本に持ち帰って設計しなおして……とする時間はありません。交渉の場でモデリングをしなおす必要があります。
通常のCADソフトであれば1から設計を引き直さなければいけないような大事ですが、SpaceClaimのダイレクト・モデリングにより、現地での素早い対応が可能となりました。
さらにモック製作の際に3Dプリンタを用いたトライ&エラーを行うような場合でも、ダイレクト・モデリングにより問題点を改善した新たなモックのモデリングを次々と準備できるため、構造の早期問題解決に大きく役立ちます。
短期間でのスムーズな開発を目指すハードウェアスタートアップにとって、ダイレクト・モデリングは欠かせない手法となってきています。
登壇:齋藤崇光 「SNOW-1」担当エンジニア:柴田健士
「世界を見据えたCerevoのIoT戦略とは」代表・岩佐のアプリジャパン2015講演
2015年6月10日から12日にかけて千葉県・幕張メッセで開催中の「アプリジャパン2015」にて、弊社代表の岩佐が「アプリ&通信の視点から見たIoTのトレンド」と題して講演を行ないました。
CerevoはIoTに含まれるコネクテッドハードウェア(ネット接続型家電)の企画・開発を自社で手掛けるハードウェアメーカーベンチャーです。「ネットワーク×家電(ハードウェア)」を理念として、パソコンいらずのライブ配信機器「LiveShell PRO」やライブ配信機能搭載画面スイッチャー「LiveWedge」、ネット経由で操作できる電源タップ「OTTO」などを提供しています。
2014年のはじめは10人で開発、プロモーション、マーケティング、営業をまわしていましたが、昨年中頃なからのIoTの盛り上がりをうけ人材募集を行い、現在では65名になりました。
大手メーカーでは、各担当分野に作業をわけて1人ひとりの専門性を高めて大勢で1つの製品を作りますが、Cerevoではそのような形での開発はしていません。1つの製品をつくるのに1つのチームに電気設計・組み込みSW開発・デザイン&メカ・FEE(Smartphone app & Web app)をそれぞれ担当する4名体制で開発を進めています。
例えばこちらはCerevoの製品、LiveWedgeです。これはビデオスイッチャーという映像スタッフが画面切替を行うのに使っていた機材にIoTという概念をプラスしてできた製品です。
しかし、このLiveWedgeはビデオスイッチャーに搭載されていた画面のMIX機能や、ワイプ機能、小さい小窓で別の映像を流すPinPという機能など、すべてiPadのアプリにいれたことにより誰でも簡単に、そして小さな機材でスイッチングができるようになりました。
これまでそのような使い方をする人は限られていたため、そういった要望を叶えるのはいわゆるスキマ需要と呼ばれるものでした。しかし、あえてそういったマニアックな需要を攻めて世界中に提供することこそが「Global Niche」戦略なのです。
IoTのトレンドは大きく2つあり、1つはWebにある情報を取得してリアルに何か影響を与えるもの、もう1つはリアルにあったことをWebに飛ばすことで何かしらを得るものです。
IoTにしなくてもハードウェアだけで実現できるものはたくさんあるのに、何故そこでIoTを選ぶのでしょうか。
さらにユーザーインターフェースの進化させることが可能になります。
CEREVO CAMとワイドコンバージョンレンズの組み合わせで手元撮影とワイド撮影を楽しむ
CEREVO CAMはパンフォーカスレンズのため、食事などを撮影するといった、手元撮影には強くありません。約2m以遠のものはピントが合って見えますが、50cm~1m程度の距離のものを撮影するとピントが合わず、ぼんやりとした絵になってしまいます。
そこで登場するのがワイドコンバージョンレンズです。ワイドコンバージョンレンズは本来広い範囲を写し込むことを目的に装着するもので、最短撮影距離を縮めることが主目的ではありません。ただ、副次的効果として最短撮影距離を短くすることができるため、ボケずに手元の撮影をすることができるようになります。
具体的には、下記で紹介しているトダ精光社K-701タイプのワイドコンバージョンレンズ、こちらをCEREVO CAMと組み合わせると、1m弱程度の撮影距離からピントが合うようになります。
具体的な作例を見て行きましょう。左右で同様の画角ですが、左側写真は約1mのところから撮影、右側写真は約50-70cmのところから撮影しています。にもかかわらず、右側写真の中央部付近の文字がぼやけず読み取れるのがわかるはずです。
ノーマル |
ワイコン装着 |
K-701のようなワイドコンバージョンレンズを装着すると、虫眼鏡で見たような形に画像が湾曲してしまう点と、画像周辺部の解像感が落ちる(像が流れる、と言います)現象が発生しますが、これらの現象をうまく使って写真を撮ることで、面白い写真を撮影することができますのでチャレンジしてみてください。
簡単な作例を幾つかご用意しました。まずは像が流れる現象をうまく利用して、今にも動き出しそうな演出をするというパターンです。クルマやバイクといった乗り物などを写真中央部に入れて撮影すると、こういった演出ができます。
続いて、パース感を強調する使い方として、奥行きを強く意識させる構図です。どちらの写真も同じ場所から撮影していますが、左の写真と比べて右側は並木に奥行を強く感じることができます。撮影サンプルはあまり良い場所ではありませんが、駅のホームやトンネル、ショッピングアーケードなど奥行を強調したい場所で是非試してみてください。尚、地面すれすれの場所から撮るとより強く奥行き感を出すことができます。屋根があると尚よいでしょう。
ノーマル |
ワイコン装着 |
もちろん、ワイドコンバージョンレンズ本来の使い勝手として、後ろに下がれないシチュエーションで幅広く写せるという点も見逃せません。この作例(右側,ワイコンあり)では神田明神の石獅子を下から煽るように撮ることで、雄々しさを強調しています。 ※どちらの写真も同じ場所から撮影しています
ノーマル |
ワイコン装着 |
以上、簡単ではありますがワイドコンバージョンレンズとCEREVO CAMの組み合わせでどんなメリットがあるかをご説明いたしました。是非、CEREVO CAMとあわせてワイドコンバージョンレンズも購入いただき、撮影を楽しんでください。